ひきこもりテイラーDMG…ではなく!?
2007年07月28日
高城剛さんの「ひきこもり国家日本」を紹介した際、
我がテイラー業から見てさえ日本のひきこもり度を
感ずることがあるとお伝えしましたが、
今回はその事実についてお伝えしたいと思います。
まず最初に仕入れ生地の高騰です。
よく巷でも円安で某が高くなるというように、
輸入生地も円安ユーロ高でかなり高くなっています。
しかし実態はというと、
それ以外に重要な問題が何かあるようです。
うちでも馴染みのイギリスのメーカーでは五年間で、
同じクオリティの生地の仕入れ価格が約4倍近くになりました。
ポンド高と言っても5年で1.5倍程度なのに…ね
また確実に季節頭の生地の納入時期や生地ブック製作も
かなり遅くなっていると思われます。
逆に期中のエアー(航空機)での生地納入は
各社何故か早くなっています。
これは完全に日本という国が消費国としての順位を下げたことに他ならないのです。
つまりは国際競争力の低下です。
季節頭の納品順においては優位な国から順番に出荷し、
生地在庫に対しては資金を早く回収したいから期中フォローはスピーディーになる。
かつては日本も最重要国であったに違いないのだが…
これを読んだ生地メーカーの方がいたら、
決して気分を悪くしないで下さい。
悪意ではなく別に皆様方が悪いのではないのです。
これは資本主義の原理。
負けている日本の我々の産業自体の問題ですから。
マグロが高くなるのとある意味では同じです(笑)
しかしながらマグロのようにスーツの消費が
上がったってあまり聞いたことないですが、確かに上がってる国はあります。
やはりそれは中国です。
世界の工場から世界の消費国に、まさに両刀使いな国家ですね。
国際競争力では勝てない相手です。
昔はうちもオリジナル生地を日本で織っていましたが、
ことごとく味わいのある低速機ションヘルの織り機のある工場は消えてしまいました。
ちょうど10年位前にコニーチェックという2種類のオリジナル生地を織った時は、
その仕事を最後に廃業すると言われた記憶があります。(笑)
まさにガーンって感じでしたね!
名だたるメーカーの仕事をしても儲からないって、
叔父さんは言ってました。
駆け出しの僕はだから名だたるメーカーより沢山お金を払おうと思いましたが、
そんな話は軽く笑われました。
到底そんなレベルでは無かった訳です。
何度も言われたことが、
あんたみたいな人が沢山いたら続けれたんだがね~って
一見褒め言葉のようでとても悲しい現実な言葉でした。
ところで僕がこのブログで何が言いたいかと言うと、
バブル崩壊後に生き残った生地メーカーさんにとっては今がチャンスです。
残ったメーカーさんは小さくガッツポーズして下さい。
悪徳な羅紗屋(生地の卸売り)さんはここは何も聴いてないことでひとつ!(笑)
ジャパニーズメイドが楽しくなる可能性について提案出来ることが2つあります。
この話の続きはまたの機会ということで…

