はじめに
我が家に太陽光パネル(6.12kW)と蓄電池(9.8kWh)を同時に設置してから、早くも1年半が経過しました。「本当に元が取れるのか?」「設置してよかったのか?」そんな疑問を持つ方へ向けて、我が家の実体験をもとに、費用・発電量・売電収入・使い勝手・設置に伴う注意点などを余すことなくお伝えします。
この記事を読めば、太陽光+蓄電池導入のメリット・デメリット、さらに契約プランや蓄電池のAI機能による電気代最適化の仕組みまで、リアルな情報が手に入ります。
目次
- 太陽光パネルと蓄電池を設置した理由と目的
- 設置費用・見積もり比較・補助金の詳細
- 実際の発電量と売電収入【1年間のデータ公開】
- 蓄電池との連携で感じた効果と電気代最適化
- 設置して感じたメリット
- 注意点・デメリット・設置条件の工夫
- まとめ:導入して分かった太陽光+蓄電池生活のリアル
1. 太陽光パネルと蓄電池を設置した理由と目的
太陽光発電と蓄電池の導入を決めた理由は、電気代の削減、停電時の備え、そして環境への配慮という3つの側面からでした。
もともと電気料金の値上がりが気になっていたことに加え、オール電化住宅である我が家では、電力使用量が多いため少しでも光熱費を抑えたいという思いが強くありました。また、地震や台風といった災害時に電気が使えなくなるリスクを考えると、太陽光と蓄電池の組み合わせによって自家発電・自家消費ができるという安心感も大きな魅力でした。
さらに、家庭で再生可能エネルギーを活用するという選択が、地球環境にとってもプラスになると考え、導入を決断しました。
2. 設置費用・見積もり比較・補助金の詳細
導入したのは、長州産業の創蓄連携システム(ジャパンブラック)で、太陽光パネルの容量は6.12kW、蓄電池は9.8kWhです。
最初に気になったのはやはり設置費用でした。見積もりを依頼したのは3社で、金額には大きな差があり、最も高い業者では同等スペックにもかかわらず約450万円という提示もありました。
最終的に選んだ業者の見積もりは税込みで2,255,000円。自治体からの補助金384,000円を活用することで、実質負担額は1,871,000円となり、費用面でも納得できる内容でした。相見積もりを取らなければ、これほどの差に気づくことはできなかったと思います。
ちなみに設置した2023年当初、売電価格(FIT価格)は1kWhあたり16円でした。
また、保証期間については、蓄電池が15年保証、太陽光パネルが25年保証となっており、長期的な使用を前提とした安心感もありました。
3. 実際の発電量と売電収入【1年間のデータ公開】
2024年の実際の発電量と売電収入を月別にまとめました。下のグラフをご覧ください。

これは実際に我が家の発電量、電力消費量などをモニタリングしたものです。我が家のはログインすればパソコンでもスマホでも見れるようになっています。1年半の実績では、平均で月間約450kWhを発電しており、月平均約12,000円の売電収入を得ています。年間では約9万円程度の電気代減になっています。
↓こちらの記事で更に詳しくデータの深堀り分析もしています。
設置後の2024年の1年間の売電収入は以下の通りです。
1月:736円/2月:1,200円/3月:3,200円/4月:4,800円/5月:8,064円/6月:9,536円/7月:4,480円/8月:6,384円/9月:5,264円/10月:4,704円/11月:2,032円/12月:1,008円
年間合計は51,408円となりました。
このデータから分かるように、春から初夏にかけて(4〜6月)は日照時間が長く、発電量が多くなるため、売電収入もぐんと伸びています。一方で、冬季は日照時間が短く、太陽高度も低いため、収入は1,000円台とかなり少なめになります。
蓄電池を設置している分売電収入は低くなりますが電気代は安くなりました。
また、意外だったのは猛暑の8月に収入がやや減った点です。これは、パネルが高温になることで発電効率が低下することが影響していると考えられます。太陽光は「暑ければ暑いほど発電する」というわけではない点も、導入後に分かった重要なポイントです。ちなみに設置場所は岡山です。

↑実際の我が家の太陽光パネルの設置完了写真。4×6枚の24枚載せてます。
4. 蓄電池との連携で感じた効果と電気代最適化
我が家の電力契約はオール電化向けの時間帯別プランを採用しており、夜間電力が非常に安くなっています。この契約と蓄電池の相性が抜群であることを実感しています。
設置した蓄電池にはAI機能が搭載されており、天気予報と連動して翌日の天気が雨と判断されると、自動的に夜間の安価な電気で蓄電池を満充電しておいてくれます。これにより、発電できない日でも昼間の電力を蓄電池からまかなえるため、電気代の削減に大きく貢献しています。
また、晴れた日には日中に発電した電力を自家消費し、余った電力は蓄電池に充電。そして夕方から夜にかけて、その電気を使うという流れができています。この自動制御により、売電に依存するのではなく、「電気を買わない暮らし」を実現できている点が非常に大きなメリットです。
5. 設置して感じたメリット
まず一番実感しているのは、光熱費の削減です。平均すると月に12,000円程度、年間で14万円以上の電気代が浮いています。蓄電池の活用もあって、電力会社から購入する電気量がかなり減ったことが要因です。
次に安心感です。実際に災害による停電はまだ経験していませんが、停電時でも冷蔵庫や照明、スマホの充電など最低限のライフラインを維持できるという備えがあるだけで、生活の安心感は格段に上がります。
さらに、太陽光と蓄電池を導入したことで、日々の電力使用状況を「見える化」でき、省エネ意識が自然と高まりました。以前よりも無駄な電気の使用が減り、家族全体で省エネを意識するようになったのも思わぬ効果です。
6. 注意点・デメリット・設置条件の工夫
太陽光と蓄電池の導入にはメリットだけでなく注意点もあります。まず、導入費用は決して安くありません。補助金があるとはいえ、回収には10年程度はかかると見込んでいます。
また、発電量は天候や季節によって大きく左右されるため、期待値通りにいかない月もあります。特に冬は発電量が減るため、売電収入に依存しすぎない使い方が重要です。
我が家の屋根は陸屋根で、北向きに0.5度というわずかな勾配しかありません。発電にはやや不利な条件でしたが、ガルバリウム鋼板の折板屋根だったため、屋根に穴を開けずに設置できる専用金具を使用し、足場も不要で工事が完了しました。雨漏りのリスクもなく、安心して設置できました。
蓄電池を設置する場所に関して、施工業者から以下のような連絡がありました:
エコキュートの交換時期が来た際に、タンクの出し入れをするのに蓄電池が邪魔になるかもしれない。しかし、蓄電池の奥行きは30cm、高さは地上から90cm程度のため、腰より高くしてタンクを運び出せば問題はないとのこと。
もし問題を避けたい場合は、蓄電池をヒートポンプの隣に設置し、パワコンをエコキュートタンクの上に設置。そこからの配線をヒートポンプの後ろ側を通して接続する案も提案されました。
現場写真も共有され、最終的に干渉のリスクが少ないと判断して、当初の予定通りの位置に設置しました。実際設置した後に困った!ということの無いように検討はしっかりとしましょう。
7. まとめ:導入して分かった太陽光+蓄電池生活のリアル
太陽光発電と蓄電池の導入は、初期費用は高額ですが、その後の光熱費削減や安心感、環境貢献という面で非常に満足度の高い投資だったと感じています。
特にAI制御による電気代の最適化と、自家消費を中心とした運用スタイルは、売電価格が年々下がる中でも賢い選択だと思います。オール電化との相性も非常に良く、夜間電力をうまく活用することで、さらにコストを抑えることができました。
保証期間も蓄電池が15年、太陽光パネルが25年と長期にわたって使える安心感があります。特に太陽光パネルは壊れることがほぼなく、壊れる原因としては震災か鳥などが石を落とすなどといったことらしいです。何もなければ40年ほどは普通に使えるようです。
この記事が、太陽光や蓄電池の導入を検討されている方にとって、実際の生活に基づいた判断材料となれば幸いです。
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