10 コンクリート工事|施工中
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土間打設の前日、段差まわりの型枠を見ながら。
明日の土間、段差のところはコン串を挟んでおけば大丈夫ですよね?
挟むだけだと、打ったときにコンクリートの圧で押されて動くんだ。動いたら、そこから吹き出す。
小物ほど当日に探すことになるんだよ。数と置き場所、今日のうちに決めとけ。
……メモしました。
じゃあ、使う場所、止め方、外すタイミングの順に話すね。
結論から言うと、コン串は挟むだけで終わらせず、裏に鋼管を流して結束線で仮止めし、固まり始めの硬さを少しずつ確かめながら外すのがコツです。
この記事で分かること
- コン串を使う場所と、吹き出しやすい所
- 挟むだけでは押される理由と、固定の仕方
- コン串を外すタイミングの確かめ方
コン串とは:コンクリートを簡易的に止める櫛形の打ち止め材
コン串は、コンクリートを簡易的に止めるための櫛形の打ち止め材です。打ち込んだコンクリートを「ここで止めたい」という位置に立てて使います。僕の現場では、土間の打ち止めや段差まわりでよく出番があります。

製品の寸法や材質は、この記事では書きません。使う前に、メーカーのカタログで確かめてください。
コン串を使う場所:土間の打ち止め・段差と取り合い
僕がコン串を使うのは、主に4か所です。土間の打ち止めや段差、地中梁天端と土間の取り合い、レインシューターまわり、バルコニーの手すり立上りの下です。どこも、コンクリートをその位置で止めたい所です。
図1は、地中梁天端と土間の取り合いで段差がつく所の模式図です。高さが変わる所は、高い側のコンクリートが低い側へ流れ出ようとします。コン串は、その境目に立てて止めます。
| 使う場所 | なぜ吹き出すか | コン串の置き方 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 土間の打ち止め | 止めたい位置の先へ、コンクリートが流れていく | 打ち止めの位置に立て、裏に流した鋼管に結束線で仮止め | 小口をしっかり止めないと、後処理が大変 |
| 土間の段差 | 高い側のコンクリートが、低い側へ流れ出ようとする | 高さが変わる境目に立てる | 挟むだけだと圧で押されて動く |
| 地中梁天端と土間の取り合い | 高さが変わる所で、低い側へ回り込もうとする | 取り合いの線に沿って立てる | 2回に分けて打つなら、1回目でしっかり固定 |
| レインシューターまわり | 止めたい縁から、コンクリートが出ようとする | 止めたい縁に沿って立てる | 挟むだけにせず、結束線で仮止めする |
| バルコニー手すり立上りの下 | 立上りは高さがあって圧がかかり、下が開口のように開いた形なので吹き出す | 立上りの下で止めたい位置に立てる | 外すのが遅いと外せない・跡が汚い |
「なぜ吹き出すか」の欄のうち、バルコニー手すり立上りの下は僕の経験から、それ以外はコンクリートは低い方・開いた方へ流れるという一般的な性質から書いています。土間全体の区切り方は土間コンクリートの打設計画に、レインシューターまわりの順番はレインシューターとスラブの打設の順番にまとめています。コン串の位置は、その区切りと合わせて決めます。
コン串の固定の仕方:挟むだけでは圧で押される
この記事でいちばん伝えたいのはここです。コン串は、挟むだけだと打ち込んだコンクリートの圧で押されて動きます。動けばそこから吹き出して、止めたい位置で止まりません。
だから僕は、コン串の裏に鋼管を一本流しておき、結束線で鋼管やコン串どうしに仮止めします。結束線はクリッパーで簡単に切れるので、外すときも手間がかかりません。鋼管を流す位置は場所の形で変わるので、現場ごとに決めてください。
2回に分けて打つ所は、1回目でコン串をしっかり固定する
2回に分けて打つ所もあります。この場合は1回目の打設で、桟とコン串でしっかり固定しておきます。1回目の小口がきちんと止まっていないと、後処理が大変になります。
もう1つ気をつけたいのが、浮かし型枠の跡です。仕上げによっては、浮かし型枠の跡が目立ちます。跡が見えてしまう仕上げの所かどうかは、打つ前に確かめておきます。
打継ぎの位置と処理の考え方は、打継ぎの位置と処理で書いています。
構造に関わるところ
2回に分けて打つ所は打継ぎになり、打継ぎの位置や処理は構造の性能に関わります。現場監督の判断で済ませず、監理者に報告して、必ず構造設計者・監理者の指示を仰いでください。
コン串を外すタイミング:固まり始めの硬さを少しずつ確かめる
コン串は、コンクリートが固まり始めたころに外します。僕は一度に抜かず、少しずつ外しながら硬さを確かめます。外すのが遅いと、外せなくなったり、跡が汚くなったりします。
だから「何時間後」と決め打ちせず、その日のコンクリートの硬さを見て決めています。固まり方は日によって変わるので、少しずつ外して確かめます。
抜くのが遅れると、コン串が外れなくなるぞ。テツさん(職長)
Konyの現場メモ
小口をしっかり止めないと、後処理が大変になります。僕にとっては、固定も外すタイミングも、きれいな小口を残すための作業です。
打設当日にほかに何を見るかは、打設当日に監督が見るところにまとめています。
打ち止めの段取り:コン串の数と置き場所は前日までに
コン串のような小物ほど、当日に「足りない」「どこにある?」となりがちです。だから僕は、前日までに数と置き場所を決めておきます。
僕の現場では、丸井産業の製品をよく使っています。寸法や材質は、メーカーのカタログで確かめてください。打設全体の段取りは、コンクリート打設の段取りで書いています。
コン串は小さな部材ですが、止め方と外し方で小口の仕上がりが変わります。次の打設の前日までに、図面の打ち止め・段差・取り合いの位置に印を付けて、コン串の数を数えてみてください。
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