二級建築士の合格率|総合は約2割、学科・製図の推移と令和8年の状況

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資格 二級建築士|制度

  1. 受験資格:二級建築士の受験資格
  2. 合格率:この記事
  3. 次の一歩:一級建築士試験の見直し

先に答え

  1. 二級建築士の合格率は、試験機関の公表値(令和3〜7年)で、学科35.0〜42.8%、設計製図46.4〜52.5%、総合21.8〜25.0%です。最新の令和7年は総合22.6%で、受けた人の約2割が最後まで合格しています。
  2. 令和8年(2026年)は、学科の合格者6,829人が公表済み。設計製図の結果は12月3日(木)発表予定で、まだ出ていません(2026年10月20日時点)。
  3. 「ストレート合格率」と「大学別の合格率」は、二級建築士の試験結果のページには載っていません。

夕方の詰所。ルーが、スマホで二級建築士の試験結果の表を見ながら首をかしげていました。

ルー

二級建築士、何年目で受けようか迷ってて。合格率を調べたら、40%って書いてあるサイトと20%って書いてあるサイトがあるんです。

Kony

どっちも合ってるよ。学科だけの合格率か、学科と製図を通した「総合」の合格率かの違い。

ルー

じゃあ、一発で受かる人の割合は?

ミサキさん

それは試験機関の表には出てないね。ネットで見る数字が何を割った数字か、まず確かめたほうがいい。

Kony

試験機関の表で、数字の意味を一つずつほどいておこう。受ける年を決めるのはそのあとでいいよ。

この記事で分かること

  • 二級建築士の合格率(学科・設計製図・総合)の令和3〜7年の推移と、令和8年の公表状況
  • 「総合合格率」とは何か、「ストレート合格率」が見当たらない理由
  • 一級建築士・2級建築施工管理技士との合格率の比べ方
  • 大学別の合格率は公表されているか
  • 何か月くらい勉強したか(僕の学科の経験)と、勉強のしかた

二級建築士の合格率は?学科・設計製図・総合の推移

二級建築士の合格率は、令和3〜7年の5年間で、学科が35.0〜42.8%、設計製図が46.4〜52.5%、総合が21.8〜25.0%です。数字はすべて、試験を行う公益財団法人 建築技術教育普及センターの「試験結果」のページ(過去5年間の二級建築士試験結果データ)から写しています。

年学科設計製図総合
令和3年41.9%(19,596人中8,219人)48.6%(11,450人中5,559人)23.6%(23,513人中5,559人)
令和4年42.8%(18,893人中8,088人)52.5%(10,797人中5,670人)25.0%(22,694人中5,670人)
令和5年35.0%(17,805人中6,227人)49.9%(9,988人中4,985人)22.3%(22,328人中4,985人)
令和6年39.1%(17,602人中6,883人)47.0%(9,947人中4,680人)21.8%(21,512人中4,680人)
令和7年40.9%(16,383人中6,698人)46.4%(10,006人中4,645人)22.6%(20,597人中4,645人)
令和8年合格者 6,829人12月3日(木)発表予定製図の発表後
表1 二級建築士試験の合格率(実受験者数中の合格者数)。出典:建築技術教育普及センター「試験結果」。令和8年の学科の合格者数は同ページの「令和8年『学科の試験』合格者(全国)6,829人の主な属性」から。2026年10月20日確認
0%10%20%30%40%50%60% 令和3年令和4年令和5年令和6年令和7年 48.652.549.947.046.4 41.942.835.039.140.9 23.625.022.321.822.6 設計製図 学科 総合(学科から製図まで通した合格率)
図1二級建築士の合格率の推移(単位:%。出典:建築技術教育普及センター「試験結果」、令和3〜7年)。学科は3.5〜4割強、設計製図は5割前後、総合は2割強で推移しています。

表1のうち「総合」は、学科の試験から設計製図の試験までを通した数字です。総合の人数は試験機関の表の「総合」欄の人数で、合格者数は各年とも設計製図の合格者数と同じです。合格者数を総合欄の実受験者数で割ると、総合の合格率になります(令和7年は4,645÷20,597で22.6%)。

もう一つ表を見て気づくのは、設計製図の受験者数(令和7年は10,006人)が、同じ年の学科の合格者数(6,698人)より多いことです。これは、前の年までに学科に合格した人が、学科を免除されて設計製図から受けられるからです。受験要領では、学科に合格したあとに続く4回の試験のうち2回まで(合格した年の設計製図を欠席したら3回)、学科の免除を受けられます(くわしくはストレート合格率の節)。「設計製図は50〜60%」という数字を見かけることがありますが、試験機関の表では令和3〜7年は46.4〜52.5%で、60%に届いた年はありません。

令和8年(2026年)の結果|学科の合格者は6,829人、設計製図は12月3日発表予定

令和8年の二級建築士試験は、学科の合格者6,829人が公表済みで、設計製図の結果は12月3日(木)に発表される予定です。試験機関の令和8年の受験要領では、学科の試験は7月5日(日)、その合格発表は8月24日(月)、設計製図の試験は9月13日(日)、その合格発表は12月3日(木)(いずれも発表は予定)とされています。

令和8年の学科の合格率は、2026年10月20日時点で試験機関の試験結果のページには載っていません(合格基準点などは発表時の公表資料で確かめてください。合格者の発表等)。

令和8年の学科の合格者6,829人については、試験機関が「主な属性」を公表しています。何年目で受けるか迷っている人には、ここが参考になります。

見方令和8年「学科の試験」合格者(全国6,829人)の内訳(主なもの)
年齢24才以下 57.5%/25〜29才 14.0%/30才代 14.7%/40才代 9.1%/50才以上 4.7%(平均 27.6才)
受験資格学歴のみ 86.4%/実務のみ 12.3%/学歴+実務 0.6%/建築設備士のみ 0.6%
職域住宅メーカー・工務店・大工 30.1%/学生(大学院生を含む)・研究生 22.3%/建設業(住宅メーカー・工務店・大工を除く)20.1%/建築士事務所 12.7%ほか
職務内容建築設計 28.3%/学生(大学院生含む)・研究生 22.3%/施工管理・現場管理 21.3%ほか
男女男 60.6%/女 39.4%
表2 令和8年の学科の合格者の主な属性(出典:建築技術教育普及センター「試験結果」。構成比は小数点以下第2位を四捨五入した値で、合計が100にならない場合があります)

合格者の半分以上が24才以下で、職務内容では施工管理・現場管理の人が21.3%います。現場監督が受けるのは珍しいことではない、ということは数字から言えます。受験資格(学歴と実務経験の組み合わせ)は、二級建築士の受験資格にまとめています。

二級建築士のストレート合格率は?試験機関の表には載っていない

二級建築士の「ストレート合格率」(学科と設計製図に同じ年に続けて合格した人の割合)は、試験機関の試験結果のページには載っていません(2026年10月20日確認)。表にあるのは学科・設計製図・総合の3つで、総合の合格率はストレート合格率とは別の数字です。ネットで見かけるストレート合格率の数字は、試験機関以外が推計したものです。

理由は、設計製図を受ける人の中に、前の年までに学科に合格して学科を免除された人が入っているからです。令和8年の受験要領には、「令和2年以降の『学科の試験』に合格した方は、引き続いて行われる4回の建築士試験のうち2回(『学科の試験』の合格年の『設計製図の試験』を欠席する場合は3回)について『学科の試験』の免除を受けることができます。」とあります。同じ受験要領の令和8年の書き方に当てはめると、たとえば令和6年に学科に合格し、令和6年と令和7年の設計製図を受けて合格しなかった人(受験回数2回)は、令和8年も申請すれば学科が免除されて設計製図から受けられます(欠席は受験回数に含まれません)。試験機関の表の数字を足したり引いたりしても、その年に学科から受けて製図まで一度に通った人だけを取り出すことはできないので、この記事では計算で作ることはしません。

その年(令和8年の日程) 学科の試験 7/5 発表 8/24 設計製図の試験 9/13 発表 12/3 試験に合格 総合の合格者 合格 合格 不合格・欠席 次の年以降 学科の免除を申請 学科合格後に続く4回の試験のうち2回まで (合格年の製図を欠席したら3回) 設計製図から受ける この人も製図の受験者数に入る
図2二級建築士試験の流れと学科の免除(出典:建築技術教育普及センター「令和8年 二級建築士試験 木造建築士試験 受験要領」p.1・p.2・p.11。発表日は予定)。設計製図の受験者には学科免除の人が入るので、表の数字からストレート合格率は出せません。

二級建築士は難しい?一級建築士・施工管理技士と合格率で比べる

合格率で比べると、二級建築士は一級建築士より通りやすい試験です。令和7年の総合合格率は、二級建築士が22.6%、一級建築士が11.4%でした。どちらも同じ建築技術教育普及センターが公表している数字です。

試験1つ目の試験2つ目の試験総合
二級建築士(令和7年)学科 40.9%(16,383人中6,698人)設計製図 46.4%(10,006人中4,645人)22.6%
一級建築士(令和7年)学科 16.5%(27,489人中4,529人)設計製図 35.0%(11,381人中3,988人)11.4%
一級建築士(令和8年)学科 26.2%(29,094人中7,619人)——
2級建築施工管理技術検定(令和7年度)第一次検定(後期)約36.3%(22,803名中8,285名)第二次検定 約32.7%(18,320名中5,991名)区分なし
表3 合格率の比較(出典:建築技術教育普及センター「試験結果」〈二級・一級、令和7年〉、国土交通省 報道発表「令和8年一級建築士試験『学科の試験』合格者を決定」〈令和8年9月2日〉、建設業振興基金「2級建築施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験実施結果」「第二次検定 実施結果」〈令和7年度、試験日 令和7年11月9日〉。施工管理の合格率は資料に載っていないため、合格者数÷受検者数で計算した値)

ただし、合格率は「受けた人の中で何割通ったか」なので、受ける人の顔ぶれが違う試験どうしを並べても、難しさをそのまま比べたことにはなりません。施工管理技士は試験の形も受検資格も違うので、表3は目安として見てください。施工管理技士の勉強の進め方は1級建築施工管理技士は独学で受かる?に書いています。

Konyの意見

二級建築士の学科は、一級建築士と比べると難しさが段違いに低い、というのが僕の感覚です。過去問だけでもまあまあ足りると思います。ただ、簡単といっても、しっかり勉強しないと受かりません。表1でも、令和3〜7年の学科の合格率は毎年5割を下回っています。

二級建築士の合格率に大学別はある?試験機関の公表を確かめた

二級建築士の試験結果のページには、大学別(学校別)の合格者数や合格率は載っていません(2026年10月20日確認)。公表されている合格者の属性は、受験資格・職域・職務内容・男女・年齢の5つです(表2)。

一方、一級建築士の試験結果のページには、設計製図の合格者の属性の中に「学校別合格者数一覧(10人以上)」があります。「大学別」で見かける表は、一級建築士の数字か、試験機関以外がまとめたものの可能性があるので、どの試験の、誰がまとめた数字かを確かめてから読んでください。

二級建築士は何ヶ月で合格できる?僕の学科の勉強と、勉強のしかた

僕は、入社前の学生時代に、3か月くらい、1日2時間くらい勉強して学科に合格しました(期間はうろ覚えです)。働きながらではなく、この時間に設計製図の勉強は入っていません。何か月で受かるかの目安は、試験機関の資料には書かれていません。

学科は、学科Ⅰ(建築計画)・学科Ⅱ(建築法規)・学科Ⅲ(建築構造)・学科Ⅳ(建築施工)の4科目で、各25問です。試験時間は学科Ⅰ・Ⅱで計3時間、学科Ⅲ・Ⅳで計3時間。設計製図は、あらかじめ公表される1つの課題について、5時間で図面を作る試験です(令和8年の受験要領)。

Konyの勉強メモ

学科で苦手だったのは法規です。法令集は持ち込めますが、引くのに時間がかかるので、よく出る所は覚えておく必要がありました。建物の名前を覚える問題も得意ではありませんでした。勉強のしかたは、いろいろな教材を1回ずつ解くより、1冊に決めて何回も繰り返すほうがいい、と思っています。

法令集の扱いは、令和8年の受験要領で確かめておきます。学科の試験では、学科Ⅱ(建築法規)の問題を解くときに限って、法令集を2冊まで使えます。令和8年からは設計製図の試験でも試験中に法令集が使えるようになり、条件は学科と同じです。使える法令集の条件(書き込みなど)は受験要領の資料4に書かれているので、買う前に読んでください。法令集は2冊まで持ち込めますが、ページをめくる速さまでは持ち込めません。

受ける年を決めたら、試験日を所長に早めに伝えて、休みを調整しておきましょう。会社に資格取得の支援制度があるかは、総務・人事に聞いておくと安心です。

独学で1冊を繰り返すか、講座を使うかは人によります。二級建築士の通信講座もあるので、自分の時間の取り方に合うか比べてみてください。下の講座は僕は使っていません。

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よくある質問

二級建築士は難しいですか?

令和7年の総合合格率は22.6%で、受けた人の約2割が最後まで合格しています。一級建築士(11.4%)よりは通りやすい数字ですが、学科の合格率は令和3〜7年の毎年5割を下回っているので、準備なしで受かる試験ではありません。くわしくは一級建築士・施工管理技士との比較の節を見てください。

二級建築士の平均年収は?

試験機関の資料には年収の数字はなく、この記事では一次資料で確かめられた数字がないため書きません。資格手当などの扱いは会社ごとに違うので、自分の会社の規程を総務・人事に確認してください。

二級建築士は意味ない?

二級建築士には、法律で決まった仕事があります。建築士法3条の2第1項は、延べ面積が100㎡(木造は300㎡)を超える、または階数が3以上の建築物などを新築するとき、一級建築士でなければならない建築物(同法3条)を除いて、一級建築士または二級建築士でなければ設計・工事監理をしてはならない、としています。ここでいう工事監理は、工事を設計図書と照合して、設計図書のとおりに実施されているかを確かめること(同法2条8項)で、施工管理とは別の業務です。

なお、試験に合格しただけでは二級建築士ではありません。試験に合格したあと、都道府県知事の免許を受けて(登録して)二級建築士になります(同法4条3項・4項)。学歴で受けた人は、免許を受けるときに実務経験が要る場合があります(たとえば高等学校で指定科目を修めて卒業した人は、卒業後の建築実務の経験2年以上。同法4条4項2号)。自分の場合は受験資格の記事と試験機関の受験要領で確かめてください。

一級建築士の合格率は?

令和7年は、学科16.5%、設計製図35.0%、総合11.4%です(建築技術教育普及センター)。令和8年の学科は、実受験者29,094人中7,619人が合格し、合格率26.2%でした(国土交通省 報道発表、令和8年9月2日)。一級建築士試験の制度の見直しの話は一級建築士試験の見直しにまとめています。

令和8年の設計製図の合格発表はいつ?

12月3日(木)の予定です(令和8年の受験要領)。合否の通知書はマイページからダウンロードする形で、郵送はありません。

まとめ|合格率は「何を割った数字か」を見てから受ける年を決める

二級建築士の合格率は、試験機関の公表値で学科35.0〜42.8%、設計製図46.4〜52.5%、総合21.8〜25.0%(令和3〜7年)です。令和8年の設計製図の結果は12月3日(木)発表予定で、ストレート合格率と大学別の合格率は、二級建築士の試験結果のページには載っていません。まず受験資格で自分がいつ受けられるかを確かめ、学科は1冊に決めて繰り返す、から始めてみてください。

施工管理の仕事そのものについては施工管理1年目の仕事に書いています。

参考にした基準・資料

  1. 公益財団法人 建築技術教育普及センター「二級建築士試験 試験結果」1.過去5年間の二級建築士試験結果データ(1)受験者数、合格者数、合格率(令和3〜7年)、令和8年「学科の試験」合格者(全国)6,829人の主な属性。2026年10月20日閲覧
  2. 建築技術教育普及センター「令和8年 二級建築士試験 木造建築士試験 受験要領」(令和8年3月)p.1(日程・令和8年からの変更点)、p.2(試験の構成・学科の免除)、p.9(時間割)、p.11(携行品・合格発表・公表資料)。2026年10月20日閲覧
  3. 建築技術教育普及センター「合格者の発表等」(二級建築士試験)令和8年の合格発表日(予定)、公表資料、合否通知。2026年10月20日閲覧
  4. 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 試験結果」受験者数・合格者数・合格率(令和7年)、学校別合格者数一覧の掲載。2026年10月20日閲覧
  5. 国土交通省 報道発表「令和8年一級建築士試験『学科の試験』合格者を決定」(令和8年9月2日)実受験者数・合格者数・合格率。2026年10月20日閲覧
  6. 一般財団法人 建設業振興基金「2級建築施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験実施結果」(令和7年度)・「第二次検定 実施結果」(令和7年度)受検者数・合格者数。2026年10月20日閲覧
  7. 建築士法(昭和25年法律第202号)e-Gov 法令検索第2条第8項、第3条の2第1項、第4条第3項・第4項。2026年10月20日閲覧

試験の日程・合格基準・受験資格は年ごとに変わることがあります。受ける年の受験要領と、試験機関のホームページで確かめてください。

この記事は2026年10月20日時点の情報です。

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