鉄筋の数量拾い|本数・長さ・重さの出し方とスラブの計算例

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ルー

スラブの鉄筋、何トンか拾っといてと言われました。本数×長さで出しました!

テツさん

端の1本、数えたか? 定着と重ねの長さは? そこが抜けると、最後に材料が足りねえんだ。

Kony

鉄筋は「本数 → 1本の長さ → 重さ」の順に拾う。抜けやすいのは、端の1本と、長さに足す分なんだ。

この記事で分かること

  • 本数の出し方(割って切り上げて、1本足す)
  • 1本の長さに足す定着・継手と、d の数え方
  • 単位質量を掛けて重さにする流れと、スラブの計算例

鉄筋は「本数 → 1本の長さ → 重さ」の順に拾う

配筋図と特記仕様書で、鉄筋の種類、径、ピッチ、定着と継手の長さを先に確かめます。ここが決まらないまま拾い始めると、あとで全部の数字が動きます。決まったら、本数、1本の長さ、重さの順に出していきます。

本数は「割って切り上げて、1本足す」

本数は、鉄筋を並べる幅をピッチで割って、端数を切り上げ、最後に1本足します。両端に1本ずつ入るので、割った数だけだと1本足りなくなります。

31本

並べる幅 5,940mm、ピッチ200mm のとき
5,940 ÷ 200 = 29.7 → 30、30 + 1 = 31
端の1本を足すのを忘れない。

1本の長さに足すもの:定着・継手・フック

1本の長さは、配筋する範囲の長さに、定着の長さ、継手の長さ、フックの分を足して出します。長さは「40d」のように、鉄筋の径 d の何倍かで書かれていることが多いです。

公共建築工事標準仕様書(令和7年版)では、この d は呼び名に使った数値です(5.3.2(3)の注)。D13 なら d = 13 なので、40d = 520mm になります。重ね継手の長さは特記により、特記がなければ標仕の表5.3.2 によります(5.3.4(3))。数字は必ず図面と特記で確かめてください。

1本が定尺の長さに収まらないときは、継手が増えます。継手の数だけ重ねの長さを足すので、長い方向の鉄筋ほど抜けやすいところです。

重さは「延べ長さ × 単位質量」

延べ長さ(m)に、径ごとの単位質量(kg/m)を掛けて重さにします。径ごとに分けて足し上げます。

呼び名公称直径単位質量
D109.53mm0.560kg/m
D1312.7mm0.995kg/m
D1615.9mm1.56kg/m
D1919.1mm2.25kg/m
表1 異形棒鋼の単位質量(JIS G 3112 の寸法・質量の表。メーカーのカタログで確認)

スラブで計算してみる(数字は例)

6.0m × 8.0m のスラブに D13@200 をシングルで縦横に入れる例です。並べる範囲は、例として両端30mmずつ控えた 5,940mm × 7,940mm、定着は例として両端とも40d(520mm)とします。実際の値は図面と特記によります。

向き本数1本の長さ延べ長さ
8.0m方向に走る鉄筋5,940 ÷ 200 → 30、+1 = 31本7,940 + 520 × 2 = 8,980mm31 × 8.98 = 278.38m
6.0m方向に走る鉄筋7,940 ÷ 200 → 40、+1 = 41本5,940 + 520 × 2 = 6,980mm41 × 6.98 = 286.18m
表2 スラブの計算例(D13@200、シングル)
約562kg

延べ長さ 278.38 + 286.18 = 564.56m
564.56m × 0.995kg/m = 561.7kg
ここに、会社の決まりの割増し(切断や継手のロス)を掛けて発注量にします。

拾いで抜けやすいところ

本数と長さの計算が合っていても、部位ごとの「足し忘れ」で数字が足りなくなります。抜けやすいのは、開口のまわりの補強筋、梁や柱の端部でピッチが細かくなる区間、あばら筋・帯筋のフックの長さ、段差のあるスラブの端部です。ピッチが変わる区間は、行を分けて拾うと抜けにくくなります。

割増し(ロス)の率は、現場の条件と会社の決まりで変わります。拾い表に割増しの欄を分けて作っておくと、正味の数量と発注量の違いがひと目で分かります。配筋が組み上がったあとの見方は、配筋検査で指摘されやすい箇所にまとめています。

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拾いができたら、次は施工管理技士の勉強へ

数量が自分で拾えるようになると、図面と現場がつながって、施工管理技士の試験範囲もぐっと読みやすくなります。2024年度の制度改正で、1級の第一次検定は19歳以上なら実務経験なしで受けられるようになりました。現場の合間に進めるなら、過去問と経験記述の添削がセットになった通信講座が手軽です。

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まとめ

  • 本数は「割って切り上げて、1本足す」
  • 1本の長さに、定着・継手・フックを足す。d は呼び名の数値(D13 なら13)
  • 重さは延べ長さ × 単位質量。径ごとに分けて足す
  • 割増しは会社の決まりで、正味と分けて書く

参考にした基準・資料

  1. 国土交通省「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」令和7年版5.3.2(3)の注(d は呼び名に用いた数値)、5.3.4(3)・表5.3.2(重ね継手の長さ)
  2. JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼異形棒鋼の公称直径・単位質量(メーカーのカタログで確認)

基準の数値は版によって変わることがあります。実際の工事では、設計図・特記仕様書・最新版の基準を優先し、監理者に確認してください。記事中の計算は、考え方を示すための例です。

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