施工管理1年目の仕事|最初に任される書類と、現場で覚える言葉・聞き方

施工管理という仕事:施工管理1年目の仕事|最初に任される書類と、現場で覚える言葉・聞き方 施工管理という仕事
ルー

今日も先輩に「それ、前に教えたよね」って言われちゃいました……。

テツさん

怒られて覚えるもんだ。ただな、同じことを2回聞くのはやめとけ。

ルー

メモはしてるんです。……どこに書いたか忘れるだけで。

Kony

みんな通る道だよ。1年目に任されることと、僕が覚えておいてよかったことを順番に話すね。

聞くメモして、同じことは聞かない
話す職人さんとはよく話し、下から頼む
先を読む図面を先々まで読み、歩掛りをつかむ
施工管理1年目で、僕が身につけてよかった3つ

施工管理1年目の仕事は、書類と写真、そして「分からないことを聞く」ことから始まります。この記事では、施工管理7年目の僕が1年目に任されたこと、覚えておいてよかった言葉、怒られながら身についたことを、失敗も入れて書きます。

施工管理1年目の仕事は、日報と打合せの書類から始まる

新人が最初の3か月で任されるのは、日報や作業打合せの指示書などです。やりがちな失敗は、写真の撮り忘れです。先輩も忙しくて十分に教えられず、「前に教えたのに」となりがちです。

ただ、失敗しても何とかなる仕事が大半です。

最初に覚えたいのは、道具の名前と現場の言い方

僕が最初に覚えてよかったと思う言葉は、道具の名前です。「あれ持ってきて」と言われて分からないと、本当に困ります。

現場での呼び方何のことか
ネコ一輪車
コンベックス腰に付ける小さい巻尺
ロングテープ長い距離を測る巻尺
寸切り全ネジのボルト
墨つぼ・トランシット・レベル墨出しと測量の道具
水中ポンプ、ハッカー、ガチャ現場でよく「取ってきて」と言われる道具
セットウとハンマーどちらもたたく道具。違いを覚えておく
サブロク、ゴットウ3×6尺、5×10尺 鉄板などのサイズの尺での呼び方

鉄板などのサイズは、尺の呼び方で言われます。寸法の数字は規格で確かめておくと安心です。測量の道具の据え方はオートレベルとトータルステーションの据え方|測る前の段取りに書いています。

分からないことは聞く。メモして、同じことは聞かない

分からないことは、聞くしかありません。現場の用語や言い回し、その現場だけの仕様があるので、AI に聞いても正確な答えが返ってくるとは限りません。先輩や上司に聞いて、メモして、同じことを聞かない。これを繰り返します。

  1. 分からないことは、その日のうちに聞く
  2. 聞いたことをメモする
  3. 次は自分でやってみる
  4. 同じことは聞かない
図11年目の聞き方の流れ

もう一つ、周りの人が「このタイミングで、こう考えている」という思考の流れを盗んでいくと、成長が早いと思います。毎日ぼーっとしていたら、身につきません。

職人さんとは、よく話して、直してほしい所は下から頼む

職人さんの信頼を得るには、よく話すことです。喫煙所で「今日暑いですね」と話すだけでも、そこから会話が広がって、指示が出しやすくなり、相談にも乗ってもらいやすくなります。上からガーンと言えば聞いてはくれますが、気持ちよく仕事はできていないと思います。

是正を頼むときは、下から行きます。「これ、ちょっと歪んで見えるんですけど、直りますか」。「ほかがすごくきれいなだけに、ここだけ目立つんです」と相手を立てながら、直してほしい所はちゃんと伝えます。

Q仕上がった壁の一部が、少し歪んで見える。職人さんにどう頼む?

  • A「曲がってるので、直してください」とだけ言う
  • B「ほかがすごくきれいなだけに、ここだけ目立つんです。直りますか」と聞く
  • C言いにくいので、そのままにしておく
答えを見る

B 相手を立てながら、直してほしい所はちゃんと伝えます。「曲がっとるが、直せ」のような言い方は、僕は絶対にしません。

1年目の目標にしたいこと|図面を先まで読み、歩掛りをつかむ

図面を読むのは慣れが要るので、とにかくたくさん読みます。図面の中の記号はすぐに覚えます。これから使う図面を先々に見ておいて、現場が自分のイメージどおりになっていくのを見ていると、何もしないより読むのが早くなり、頭にも入ります。

もう一つは、歩掛りを知ることです。これだけの面積の工事に何人かかるかを自分の中でつかんでおくと、何日かかるかがだいたい分かるようになります。仕上げの材料によって段取りもやり方も変わるので、材料ごとに覚えていきます。

FIELD NOTE1年目

図面 → 先々の分まで見ておく

→ 現場がイメージどおりになるか見る

→ 歩掛り(何人で何日)をメモ

資格の勉強で実務に直結したのは、配筋の数字でした。鉄筋の径や定着長さなど覚える数字が多いので、役に立ちます。ただ、現場で経験したことのほうが、よほど大きいと僕は思っています。配筋の数字の使いどころは配筋検査で指摘されやすい箇所|本数より重ね・あき・かぶりを先に見るにまとめています。

1年目の失敗と、いちばん気をつけること

1年目のころ、生コンを頼んだと思っていたのに頼めておらず、打設の1週間前に気づいて、打設の日程を変えたことがあります。それからは、生コンの発注は必ずメールで残し、打設の数日前にも確認するようにしています。

  1. 生コンを発注する
  2. 発注はメールで残す
  3. 打設の数日前に、もう一度確認する
図2頼み忘れをしてから僕が続けている、生コンの発注の確認

生コン打設の日は、とても大切な日です。大きなお金が動き、たくさんの人数で打つし、生コンは生ものなので、いわばお祭りのような日になります。コンクリートは一発勝負なので、打設の日は現場を十分に確認し、職人さんの動きを見て学んでいくしかありません。打設までの段取りはコンクリート打設の段取り|2週間前から前日までに決めることに書いています。

安全に関わるところ

新人に一つだけ伝えるなら、重機の周りに近づかないことです。話しかけるときに、つい近づいてしまいますが、重機は予期しない動きをすることがあり、旋回に巻き込まれる事故になります。人に注意する前に、まず自分が気をつけてください。

怒られ続けても、向いていないとは限らない

新人は何十回、何百回と怒られますが、みんなそうでしたし、だんだん分かるようになっていきます。監督は頭の回転だけではありません。人柄や愛想のよさで周りが助けてくれて、結果的に現場がうまく回ることもあります。「頑張ってみます」「すぐ調べてきます」と言える人のほうが好かれやすいです。

会社によって社風もかなり違います。今の会社で「向いていない」と思っても、ほかの会社では愛想のよさが認められて活躍できることもあります。

施工管理は前より楽になったとはいえ大変な仕事ですが、建物が完成して、お客さんに「ありがとうございます」と言われる仕事です。効率化や工夫をして頑張るのが好きな人は向いていると思います。1年目は、聞く・話す・先を読むの3つを、怒られながら少しずつ身につけていけば大丈夫です。

参考にした基準・資料

この記事は、僕が現場で聞いたこと・やってきたことを書きためたメモをもとにしています。一つの現場での例なので、思い違いもあるかもしれません。基準の数値は資料で確かめて書いていますが、実際の工事では設計図・特記仕様書・メーカーの資料を優先し、監理者に確認してください。

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